2015年4月4日
陸前高田市の一本松からも、皆既月食が見られました。
月がゆっくりと欠けていく時間の中で、雲の流れがありました。
完全な皆既月食の時には空が真っ暗となり、月の光の強さを感じました。
真奈美
東京都練馬区にある日本大学藝術学部江古田キャンパスです。
日本写真館協会様主催の「プロフェッショナル・フォトゼミナール2015」に参加するため
卒業以来20年ぶりに訪れました。
平成22年に完成した新校舎はとても開放的で
鉄柵に囲まれていた旧校舎とは大分雰囲気が変わっていましたが、
学食で食べたカレーの味は昔のままでしたね。
在籍していた当時はカラー・白黒ともにフィルムの全盛期で、
4年間、スタジオも暗室も目一杯使わせて頂きました。
お世話になった先生の姿もありましたので
声をかけようかとも思いましたが、
ご多忙の様でしたので控えることにしました。
お元気そうで何よりです。
時の経過をしみじみ感じた一日でした。
写真用フィルムが普及する以前から使われていた乾板です。
柔らかいフィルムではなく、ガラスの板をベースとしています。
当館では創業から昭和30年代頃まで使っていましたが、
昭和40年頃を境に、全面的にフィルムに移行したようです。
当時、祖父はこれを木製のホルダーに入れて、
カメラ、三脚等と共に自転車に積み、撮影地に出向いていたとの事。
一枚手に取るたびに、汗をかく祖父の姿が思い浮かび、
当時の風景に思いを馳せます。
戦時中、防空壕に持ち込んだ際に大半が湿気で駄目になり、
さらに地震や事故で割れた乾板も少なくないため、
現存するものは数百枚に留まります。
祖父の思いと変わらぬ価値を伝える、当館の原点です。
二ヶ月前の、ある施設への出張撮影。一人の願いが現実となった。
ご家族の思いや、スタッフの方々や美容師さんの惜しみないご協力があり、
写真撮影が可能となった。
撮影中も常時和やかな空気で、そこにいるみんながスムーズに準備、
撮影が出来るように配慮してくださり
撮影依頼されたご本人様も、笑顔。みんな笑っていた。
みんなの思いがあったからこそ、出来た撮影だった。
まだ、カメラマンアシスタントとして経験が浅いけれど、
いままでにない貴重なとてもいい撮影となった。
出来上がった写真を見るたびに、
あの楽しい時間を思い出してくれたらいいなぁと思う。
真奈美
陸前高田市気仙町にて。
かつての美しい景色へ向かって、まっすぐに伸びる架け橋。