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柿のヘタが茶色くなってきたころ、渋柿の収穫をして、柿の皮むき器とスライサーを使って

くるくると皮をむく。

へたのひらひらした部分が残っているとあとで、干し柿に貼り付いてしまうので、

へたの周りもきれいにむく。

次に、プラスチックの柿つるしに、柿の小枝部分をさしこみ、

燻蒸し軒下にぶら下げて


干しておく。その様子がこれ。

乾燥が速すぎても遅すぎてもうまくいかないようだ。


このあとも、手間隙かけて干柿づくりが続く。


しばらくしたら、柿を取り込んで、一晩寝かせせいろに並べ、

1日1回せいろを揺すって柿をコロコロ転がす。


気仙ころ柿と言われるのは、この転がしにゆえんがあるようだ。

だんだん、うまくいけば白い粉のようなものが、柿の表面を被ってくる。

こおりっこがあがる、とこの辺の言葉では言う。柿の形を整えて出来上がり。

今年の柿は、平均に大きめ。台風も少なかったせいか、柿の表面がきれい。

11月の気温が高めなのが、気がかりだけど、美味しい干し柿になりそうな予感。

気仙の柿は種がないので、食べやすい。おひとつどうぞ。

真奈美