写真の保管方法:豆知識②~きれいな写真をながく楽しむために~
大船渡市の佐藤写真館:PHOTO SALOON SATO


写真は、どうしても時間と共に劣化していくものです。劣化とは、写真の色が変わる・薄くなる、カビが生える、黄ばむ、傷がつく、やぶれるなどの現象です。しかし、保管方法によっては劣化を最小限に長く楽しめます。今回は、当店の写真やお手持ちの写真の劣化しにくい保管方法のポイント三点をご紹介します。


ポイント1:湿度を避ける!
湿気の多い押し入れなどは、湿気のためカビが生えやすくなります。(台紙に茶色のシミができたり写真の色が変わったりします。)乾燥したところに保管することが大事です。ベストな保管場所がないという方は、密封できるプラスチックケースなどに除湿剤を入れて保管し、年に何回か部屋に出して風を通して湿気を逃がすことを推奨します。また写真は、アルバムに貼りけて密封すると長持ちします。当店で仕上げている台紙貼りの記念写真・DPE写真は、写真表面を薄いラミネートというフイルムで覆われており(ラミネート仕上げ)湿気の影響が最小限になります。水分を少量こぼしても、拭けば写真に影響ありません。


ポイント2:日光を避ける!
日光に長時間当たりますと、どのような写真でも色が薄くなってくる
という現象が避けられません。光の青成分から紫外線が劣化の一つの大きな原因となります。お持ちの写真の作成された時期やプリンターの種類・保管方法によっても劣化の強弱は影響されます。(一概に写真といっても、すべてが一様ではなく、作成者の知識や技術レベル・作成時期・使用したプリンター・現像方法・保管状況など様々な条件が違うので一枚一枚違いがあります。)額入り写真を飾る時、直射日光が当たらない場所に設置することをお勧めします。また、UVカット効果のある額に写真を飾るのも一つの方法です。
長期間保存したい大事な写真は、台紙貼りにすると光の影響を受けにくいです。当店のラミネート仕上げの写真はUVカットの効果もあります。
ちなみに、一般的に使われている蛍光灯も紫外線を出すので写真の劣化に悪影響があります。(最近普及してきているLEDライトは、一般的に使われているものは影響ないものが多いらしいです。発色の種類によっては紫外線出すものもあるとのことです。)


ポイント3:ガスをさける(空気との接触を避ける)
調べますと様々なガス成分は少量でも写真の劣化につながるようです。石油ストーブのある部屋の保管は避けた方がよいでしょう。また、大気中には、様々な写真の劣化を促すガス・浮遊粒子・物質が含まれているので、額や台紙またはアルバムなど使用して、なるべく空気に触れないような保管方法がいいでしょう。


まとめますと、長期間写真の劣化を防いで楽しむためには、直射日光を避け、冷暗所の乾燥したところで、空気に触れにくい状態で(アルバム収納・台紙貼り・額に入れるなど)保管することをお勧めします。思い出と共に、写真を大切に!
令和5年4月30日


TOPIC:Tips for keeping photos in good conditions. Enjoy with photos by keeping their qualities for a long period of time! It’s good for photos to keep in a dry, colder room without direct sunlight and direct exposure to the air .

真奈美: Manami