遺影写真:豆知識その① ~その方らしい遺影写真にしたい~

春からお盆前後にかけて、遺影写真の作り直しのご依頼が舞い込む時期です。 遺影写真作り直しの理由を伺っていますと、遺影写真のお姿がその方らしくなくてなにか違和感を感じるということがあるようです。 そういった写真は、慌てて吟味する時間もないままに、遺族の方が見つけた写真でセレモニー前に急いで作ることが多いということも一つの要因なのではないかと思います。

そこで今回は、その方らしい遺影写真を作る(作り直し)ためのポイントを写真屋目線でお伝えします。

ポイント1:その方らしいと感じる表情の写真を選ぶ。

ポイント2:あれば2~5枚くらい写真を持参する。                      複数の写真により姿勢や体格・頭のラインなどが写真屋がわかりやすくなります。例えば、髪形が背後の日陰と被っているなど、ご本人の肩から腕ラインやヘアの境界線がはっきりしない写真から遺影写真を作る場合、他の写真が参考になります。

ポイント3:その方の人となりが、わかる範囲でお話頂ければ、助かります。

ポンと4:写真の気になる点を伝える。                           普段はない吹き出物が出ているなどは、出来る範囲で普段のお顔に近い感じに仕上げます。※加工不可能なこともありますので、その場合は受付時にお伝えいたします。

ポイント5:ピントの合ったきれいな写真になりやすい原版写真を選ぶ                 ●よりピントの合った写真                                 ●お顔が大きめに写っている写真                              ●集合写真でも(小さめに写っても)プロが撮影した写真                    ●プロが撮った証明     ●プリントした写真よりはあれば写真データ

このような原版写真から作成するとよりきれいな写真になり、その方らしい写真を作る大事なポイントになります。ぴんぼけ気味の写真を大きくすると、ボケもより目立つようになりお顔がぼやけます。

ポイント6:その方とのいい思い出のある写真を選ぶ。                   ピントが甘くても、この時のこの写真がいいとおっしゃるお客様もいらっしゃいます。ご自分の想いも大切なセレクトの要素ですね。

ざっと、その方らしい遺影写真を作る(依頼するとき)のポイントを六つ、思いつく限りあげてみました。参考にしていただけたら幸いです。

故人らしくない遺影写真の原因と考えられることは、ほかにもあるので今後ブログなどにあげていきたいと思います。できるだけ違和感なく、そしてより身近に感じられるようなお写真を提供できるように、お客様のご協力をお願いいたします。

真奈美