投稿者「佐藤 浩」のアーカイブ

佐藤 浩 について

1972年生まれ。 岩手県大船渡市盛町にある佐藤写真館のカメラマン。 家業の写真館を経営する傍らで、昭和期のガラス乾板やフィルムのデジタル化に取り組んでいます。

乾燥中のネガ。私自身、まとまった数のネガを観察する機会は少ないので、この作業は当時の賑わいや父の仕事を辿る貴重な体験でもあります。

震災から14年が経ち、ようやく向き合えているものがあります。


 2011年3月の東日本大震災では、当館の所蔵するフィルム群はほとんど無傷で残ったものの、一部は水没しました。ここ数年、夏になると被災ネガを洗浄し整理する作業をしています。今頃?とは自分自身も感じるところですが、震災後すぐには向き合う事が出来ず、長い時間を経て少しずつ取り組む余裕ができました。

被災したネガケース。津波といっても、道端の排水溝から溢れてきた真っ黒な水でしたのでフィルムに何らかの悪影響を及ぼしたのかもしれません。
ネガシートに癒着したフィルム。端の部分に水が溜まり乳剤面が影響を受けたものと思われます。


 浸水後、すぐに乾燥したものには目立った損傷はないのですが中には乳剤面(像を記録する部分)が溶けて癒着しているものが見受けられます。今作業しているのは先代である父・尚武が撮影した記念写真で、昭和60年頃の4×5カラーネガフィルムです。

 その一枚一枚を手に取ると、当時、毎週のように行われていた結婚披露宴や集合写真撮影など、息つく暇もなく父が奔走していた様子を垣間見ることができます。

洗浄中の様子。紫色に見えるのが溶けて癒着していた部分。汚れと、この溶けた部分を洗浄するのが作業の目的です。

 これらを水に浸し洗浄していく時、写真に写る人たちの笑顔が一際輝き、父の安堵する姿が目に浮かびます。

洗浄後のネガフィルム。溶けた乳剤面はほとんどが剥がれ落ち、透明な支持体だけが残っています。
乳剤面が剥がれた影響か、乾燥後はカーリングします。

「あの時の写真」に、お客様がいつでも再会できるように、ささやかな気持ちを込めて続けています。

お客様が触れる箇所は毎日クリーニング。

マスク着用、室内は数時間毎に換気、消毒用アルコールも設置しております。

少しでも安心していただける環境を考えながら

皆様のご来店をお待ちしております。

大船渡を代表する景勝地の碁石海岸。
午後、日暮れ前の時間帯は松の木陰が幻想的なコントラストを作ります。

北上川河川敷にて。

一月後には開花するであろう桜の木は
春の日差しを浴びて
どことなく力強く見えました。

20160203-R0012920

花巻市の豊沢ダムにて。
真っ白な湖面に描かれた、光と影。

震災で被害を受け、修復工事を進めておりましたスタジオですが、 お陰様で工事が完了し、この度リニューアルオープンの運びとなりました。

震災で被害を受け、修復工事を進めておりましたスタジオですが、
お陰様で工事が完了し、この度リニューアルオープンの運びとなりました。

店内にはガラス乾板より復刻しました、 昭和初期~中期の写真を展示しております。 写真の向こうにある、 古き良き気仙地方の香りを感じて頂ければ幸いです。

店内にはガラス乾板より復刻しました、
昭和初期~中期の写真を展示しております。
写真の向こうにある、
古き良き気仙地方の香りを感じて頂ければ幸いです。

20151012-_DSC9029

国道45号線を下って行くと、

堤防代わりの黒い土嚢の袋の山の脇から

白い波が見えました。

ここは、気仙沼市の大谷海岸。

砂浜が比較的残っていることを発見して嬉しくなり、

しばし写真を撮りながら滞在してしまいました。

真奈美

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ふと見上げた空。

曇天から覗きこむように青空が顔を出しました。

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4年ぶりに訪れた男鹿半島。

前回よりも足を伸ばして、入道崎へ。

柔らかな緑と荒磯のコントラスト。

小袖海女センター

久慈市の小袖海女センター屋上より。

水彩画のような夕陽と、暖かい風。